妻の検査 卵管造影

2013年06月20日

妻の検査 卵管造影

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夫側に何の問題もなかったことを産婦人科に伝えると、次の検査内容を説明されました。

卵管造影検査です。

この検査は膣経由で造影剤を注入し、卵管がきちんと通っているかを見極めるレントゲン検査です。

卵子が作られる卵巣と子宮が繋がっていない方が時々いて、それが不妊の原因の一つだと言います。

また、造影剤を注入することによって繋がっていなかった卵管が通る場合もあり、この検査によって妊娠に至る患者さんも多いとのことでした。

説明してくれたのは、がん検診でカーテンの向こう側にいた看護師の方でした。

「痛いですか? 時間はどれくらいですか? 費用はいくらくらいかかりますか?」

「痛くないですよ、ただ万が一に備えて脈を取っておきますね、生理食塩水を点滴するだけです、午前中に終わりますよ、費用は受付の者に聞いてください」

万が一って何ですか? 慌てて尋ねましたが看護師は、心配ないですよ、と笑って答えました。

本当に痛くないんですか、と尋ね直すと、人によっては痛いという方もいらっしゃいますね〜、とまた朗らかな返事。

痛いのだろうな、と覚悟しました。

次の生理が終わり次第、連絡をしなさいと言われ、生理が始まったその日に電話連絡して検査を予約しました。

検査当日、いつもは予約無しのため平均2時間待たされるところを、その日は受付後すぐに呼ばれました。

レントゲン室にて服を着替えるように言われます。

レントゲン検査ですから当然です。

しかしパンツもはかずにあの薄い検査用の着衣のみで院内を歩かされるとは思ってもみませんでした。

説明にもあった脈をとるための点滴を手首に刺され、生理食塩水に繋がります。

説明に無かった筋肉注射を臀部のきわどい部分に刺されます。

このまま検査が始まるかと思いきや、いつもの診察室に移動するよう言われました。

なんだか病人みたいですね、とレントゲン技師の方に冗談を言って、点滴を運びながら診察室に向かいました。

触診台に座ると、カテーテルと呼ばれる器具を挿入されます。

いつもの検査と同じです。

深呼吸をして、極力力を抜きます。

次に空気を注入されます。

一気に子宮が風船のように膨らむ感じです。

何これ? 痛いじゃん、いや、痛いです、痛い、

「痛い!」

声に出して訴えました。

しかし例の看護師は、「まだまだ始まったばかりでしょ? 力抜かなきゃだめだってば」と相変わらず場違いな明るい声で応えます。

そう、これで終わりではありませんでした。

風船のようにパンパンに膨らんだ子宮からカテーテルが抜けないように気を使いつつ、レントゲン室まで歩いて移動しなければなりません。

「万が一」の時のための生理食塩水をぶら下げた点滴の移動台に縋りつくようにしながら、老婆のような腰つきで歩きました。

途中、待合室の前を通りました。

何事かと好機の視線を浴びますが、痛さでそれどころではありません。

ようやくレントゲン室にたどり着いて横になりますが、医師は他の患者さんの診察か何かでなかなかやって来ません。

痛みに呼吸が浅くなり、急性アルコール中毒患者のような息使いでいると、再び看護師が来ました。

「そんな呼吸じゃだめよ、深呼吸して、そっちの世界に入っちゃだめだってば」

そっちの世界ってどっちの世界ですか、苛立ちながら尋ねました。

すると、「自分の世界?」とまた疑問形で答えられました。

「じゃあ、どこの世界にいればいいんですか!」 ほぼ怒鳴り声で言い返しました。

「だからこっちの世界よ。現実の世界」

この人だめだ、と思いました。

彼女なりの慰め方法だったのかもしれませんが、痛みに苦しんでいる私にはそれに乗っかる余裕もかわす技量もありませんでした。

第一、話すこと自体が苦しかったのです。

「申し訳ないんですけど、一人にしてもらえますか。ちゃんと深呼吸しますから」

荒い呼吸のまま看護師にお願いしました。

しかし彼女はまた見当はずれにも、「大丈夫よ、ここにいるから」と。

「あっち行っててください!」 悲鳴まじりに叫び、ようやく看護師が顔色を変えました。

「そう? なら隣の部屋にいるから。なにかあったらすぐ来るからね」と戸惑い気味に言い残して、ようやくレントゲン技師のいる部屋に引っこんでくれました。

しかし数秒後「寒くない? エアコンの温度あげようか?」

馬鹿にされているのだろうか、そんなに無様な格好をしているだろうか、悔しさに我を忘れました。

「大丈夫だって言ってるじゃないですかッ!」

その時、ようやく手が空いた医師がレントゲン室にやってきました。

レントゲン台の上で叫んでいる私と、看護師を見て医師が一言、「何、ちゃべちゃべと喋ってるんだ! 患者のことを考えろ!」

いつもは無愛想で上から目線の医師が、この時ほど力強い味方に感じたことはありませんでした。

検査着を捲られてカテーテルの中に造影剤を注入されました。

これも物凄い痛みでした。

前戯無しの挿入、生理痛の最上級の数倍の重み、例えようのない感覚でしたが、体が割れる、と思いました。

痛いよな、すぐ終わるからな、と医師が真剣な表情で手を動かしていたように思います。

造影剤注入直後、一枚目のレントゲン写真を撮りました。

写真に写るからお腹は擦らないで、と言われて両腕は万歳の形を取らされました。

7分後、二枚目の撮影になります。

異物である造影剤を子宮が排出しようと活動し、その際に卵管にも造影剤が行き渡るそうです。

ここで卵管まで造影剤が通っていなければ、卵管が詰まっていることになります。

とてつもなく長い7分間でした。

唯一の救いは、あの看護師が医師に怒鳴られた後、どこかにいなくなってくれていたことでした。

レントゲン撮影が終わり、ようやく服を着ることを許されました。

看護師にはあんな風に言ってしまいましたが、かなり寒くて足先が冷えていました。

私はその日、頭から被るセーターで来院しており、まだ中身の残っている点滴の管が邪魔で着替えるのも一苦労でした。

「次の患者さんには、前開きの服で来るように言った方がいいですね」と、先とは違う看護師に嫌味を言ってみた時、生理食塩水が赤く染まっていることに気付きました。

どうやら逆流していたようです。

その後、まだお腹が痛いことを告げると、点滴が終わるまでしばらく休んでいて下さいと言われ、入ったことのない部屋に通されました。

心拍や脈拍を計る機械が椅子ごとに設置され、モニターが置かれた小さな部屋でした。

分娩前の陣痛に耐える妊婦さんが待機する部屋だと聞きました。

誰もいない部屋をぼんやりと見回し、誰もいなくて良かったと思いました。

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posted by 不妊治療さとみ at 20:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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