
子宮内膜症は、女性の不妊の大きな原因のひとつと言われています。
私は気軽に受けた不妊治療の検査で子宮内膜症が発見されたので、急遽手術をすることになりました。
私はその時に初めて子宮内膜症という病気を知りましたが、主治医によると、私のように子宮内膜症で苦しんでいる女性はとても多いとのこと。
その疑いがある人も含めると、40%ほどの女性がこの疾患を持っています。
特に生理痛がひどい人はその可能性があるので、鎮痛剤を飲んで痛みがおさまればそれで良いと思わずに、一度検査を受けてみてくださいね。

放置しておくと、確実に不妊を促進してしまいますので、早く発見して対処していきましょう。
その治療法ですが、薬で抑える場合と、手術をして病巣を取り除いてしまう場合があります。
どの治療を選ぶかは、将来、妊娠を希望するかどうかや、病気の進み具合、年齢によって変わってくるので、医師とよく相談して、自分に一番合ったものを選んでくださいね。
大きく分けると、子宮内膜症の治療法には2通りの方法があります。
ひとつは、薬物療法で、もうひとつは、手術です。
まず、薬物療法の種類とその効果や副作用についてまとめてみましたので、子宮内膜症と格闘しておられる妊娠希望のあなたは、ご参考にしてみてくださいね。
薬物療法には、効果が高いものから、低いものまでたくさんあります。
そして、効果が高いものは副作用が大きかったりするなど、それぞれにメリット、デメリットがありますので、医師と相談してどれを服用するか決めてくださいね。
(1)鎮痛剤の使用
内膜症の疑いがある、もしくは比較的症状が軽症で、今すぐに妊娠を希望していないけれどいずれは子どもが欲しい人は、まずは鎮痛剤で痛みを抑えながら、内膜症の経過を観察していきます。
炎症を抑えて、日常生活に支障をきたす痛みを和らげることに主眼をおいた薬物療法と言えるでしょう。
鎮痛剤には色んな種類があって、人によって効く種類も違うので、痛みに悩まされている人は、自分で選ばずに、医師に相談して選んでもらった方が良いと思います。
私は吐き気が強いタイプなので、たまに使う際には、座薬タイプのものにしています。
弱い鎮痛剤なので、副作用はほとんどないのがメリット。
でも、内膜症を抑える効果は期待できません。
(2)ピルの服用
ピルといえば、避妊薬として有名ですが、子宮内膜症の治療にも使われています。
これは、排卵を抑えることで、子宮内膜が厚くならないようにして、生理痛を緩和していくもの。
生理のような出血はありますが、量は少なく、排卵していないので妊娠することはありません。
毎日1錠を内服して、21日間飲み続けます。
飲み終わったら、そのあとは、1週間は飲まずに生理をコントロールしていくことになります。
私はピルを飲んでいると、生理痛がなくて、本当に体が楽だなと感じます。
副作用としては、少し吐き気がしますが、飲み続けていくうちに、その状態にも慣れてきました。
私の場合は、少し副作用はありましたが、それほどひどくありませんでしたから、ラッキーだと思っています。

一般的にも、副作用が少ないと言われているので、長期にわたって使用しても問題ありません。
主治医の話では、飲み始めの最初の3日間の副作用が我慢できる程なら服用を続けても良いとのことでした。
でも、辛いようなら医師と相談して違うタイプの薬に変更することを検討すると良いでしょう。
私はたまに飲み忘れますが、くれぐれも毎日飲むように気をつけてくださいね。
(結構忘れる人が多いらしいです。)
気になる効果ですが、嚢腫の大きさが5〜10cmあたりだと、ピルの服用によって、嚢腫が小さくなる効果は高いと言われています。
さらに嬉しいことに、ピルは保険が適用されるようになったので、家計に優しいです。
これは本当に助かります!
私は内膜症手術後に予防として服用しているのですが、薬の強さは弱いので、比較的症状が軽症で、年齢が若い人に向いていますね。
(3)黄体ホルモン製剤の使用
これは、黄体ホルモンの製剤を使って、長期にわたって治療をしていくもの。
薬の強さは中程度なので、こちらも、比較的症状が軽症で、年齢が若い人に向いています。
今すぐ妊娠を希望しない人に向いていますね。
排卵を抑えて、卵胞が発育しないようにして、子宮内膜が増殖しないようにすることで、内膜症の症状を和らげます。
また、辛い痛みの元となるサイトカインと呼ばれる物質の分泌も抑えてくれます。
長期にわたって使用すると徐々に効果があらわれるという薬なので、少なくとも3ヶ月は服用が必要。
3ヶ月を経過したころからは、痛みがかなり改善されます。
ただし、突然出血する場合があるので、出かける際には、ナプキンを必ず持っていくようにしてくださいね。
あまり出血が多いようなら、先生と相談してみてください。
(4)スプレキュア、ブセレキュアなどの使用
ブセレキュア、スプレキュア、リュープリンなどの薬を使い、女性ホルモンを全てストップさせる方法があります。
そして、体をさも閉経したかのような状態にします。
使い方は、点鼻薬を1日3回鼻に噴射するだけでOK。
なのでとても簡単で使いやすいです。
これは最も内膜症を抑える効果が高いと言われている薬ですが、そのぶん副作用もまた大きいのが特徴。
ほてり、のぼせ、めまい、不眠などの更年期障害の症状や、骨粗鬆症にもなりやすいので、医師とよく相談した上で使用してくださいね。
薬物療法ですが、手術に比べて負担は少ないものの、根本的に内膜症をなおすことは出来ません。
そのため、薬の服用を中止すると、内膜症は再発してしまいますので、その点が心配なところではないかと思います。
また、排卵を止めてしまうので、今すぐに妊娠を目指す人には適さないでしょう。
私は、妊娠を頑張る期間と少しお休みする期間とに分けているので、お休み期間にはピルを服用して卵巣を休ませています。
そして、手術を受けましたが、すべての内膜症を取ることはできなかったので、内膜症の進行を食い止めるために薬物治療も不妊治療と並行して行っています。
いつどのような薬を使うかは、そのときの体調にあわせて主治医と話合ってきめていくことにしていますね。
私は、内膜症という爆弾を抱えているので、ガンガンと妊娠に向けて走っていく期間と、内膜症を抑えたり、体を休ませる期間を上手に使い分けながら妊娠を目指しているんです。
それから、高齢ということもありますし、無理をするとすぐ体に反応があらわれるので、体に無理をかけない治療を心がけています。
あなたも、自分に合ったスタイルで妊娠に向けてチャレンジしてくださいね。

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